錯覚資産とは?どうしたら作ることができるの?【わかりやすくまとめ】

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こんにちは、ビジネス書が大好きな1歳児育児ブロガーのRio(@Rio_reach)です。

社会に出ると、

なんであんなやつが評価されるんだろう?

っていうやつが活躍していることがあります。

そして、同時に、

頑張っているのになんで自分は市場で評価されないんだろう?

と感じている人も多いのではないでしょうか?

正直に言います。

私もその一人です。

自分で言うのもなんですが、学生時代はそこそこ優秀な成績を修めてきた方だと思います。
でも、社会ではなんかうまくいきませんでした。

自分にはまだまだ実力が足りないんだ…
もっと努力しなければ…

そう感じ、努力を続けてきましたが、
日々の忙しさの中で努力を続けるのは簡単なことではなく、
いつも中途半端に努力をしたは、結果に至らず、また落ち込んでしまう。

そんな日々でした。

そんなときに、
この本に出会いました。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

※画像クリックでAmazonのサイトに飛びます。

タイトルの「勘違いさせる力」、
つまり他人に錯覚をさせる資産(錯覚資産)を持つことは、
実力を磨くよりも重要であると筆者のふろむださんは言います。

私はこの本を読んで、
いかに自分が実力をつけようとしていたことが勘違いな努力だったかを知りました。

同時に、社会的にうまくいっていた人の方便に乗りすぎない、
つまり、騙されない思考のクセを身につける方法を知ることができました。

あ、これ今騙されている気がする!とピンとくるようになりました。

本記事では、

本記事の内容
  • 錯覚資産ってそもそもなに?
  • どうやったら作ることができるの?
  • 今すぐやめるべきこと

を書いていきたいと思います。

私と同じように、
「なんか人生がうまくいかない」「努力しても結果が出ない」と感じている方は
参考になると思いますので、ぜひこのまま読んでみてください。

なお、本記事は『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』を
大いに参考にして執筆させていただいています。

著者のふろむださんのブログにて、無料で5章分ガッツリ読めます!
本記事はかなりの説明を省いてまとめています。
本記事を読んでイマイチしっくりこないのであれば、
Webでふろむださんの書籍5章分を読んでみると理解しやすくなると思います。
>> 『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』をWebで見てみる

>> ふろむださんのTwitterを見てみる

パッと読むための目次

錯覚資産とは

1 study

錯覚資産とは、「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」のことです。

例えば、

「売り上げを半期で95%増やしました」

これを聞いた印象はどうですか?

この人は優秀!すごい!

と思いませんか?

これこそが成功者の「勘違いさせる力」にとりこまれています。

実はこの人は優秀なわけではなく、
売り上げが95%も増えた理由は、

  • たまたま、時代の波に乗れたから
  • たまたま優秀な人が周りにいたから

かもしれません。

つまり、
「売り上げを半期で95%増やしました」と言う情報だけでは、
その人が優秀かどうかは判断することができないのです。
にも関わらず、
人間は一つの情報を聞いただけで、
直感的にその人が優秀だと感じてしまう
のです。

このように周囲の人々が
個人の能力を大きく勘違いしてしまうような情報資産を
「錯覚資産」と呼びます。

錯覚資産ができる仕組み

1 haguruma

錯覚資産が作られる仕組みは、人間の脳みその3つの過剰性にあります。

実は人間の脳みそは、3つの特性を持っています。

【一貫性】…過剰に一貫性を求める
【原因】…過剰に原因を求める
【結論】…過剰に結論を急ぐ
引用:『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 309ページ

例えば、あるプロジェクトで、
佐藤くんはキッチリ数字を出して成功し、
田中くんはイマイチな結果だったとします。

すると、周囲の人は、

佐藤くんは優秀、
田中くんはダメなやつ!

と感じます。

このとき、周囲の人の脳内では、

「たまたま佐藤くん向きの仕事だったから成功したのかもしれない」という可能性を冷静に考えたり、
真実を知るために追加で必要な情報を集めようとしたりせず、
過剰に結論を急いで、
プロジェクトが成功した原因を求めようとします。

そして、プロジェクトが成功した原因を「佐藤くんが優秀だったから」と決めつけ、
「優秀だから、プロジェクトが成功した」という一貫性のあるストーリーを作り出すのです。

これも、脳の3つの過剰性によるものです。

たまたま成功した佐藤くんは、周囲に実力を勘違いされて、認められます。
その社内評価は佐藤くんの錯覚資産となり、
上位のプロジェクトを任せられるなどその実力を伸ばす環境が更に与えられます。

このように、錯覚資産を作ることにより、
より良い環境を手に入れることができるのです。

そして、より良い環境を手に入れることができるので、
実力がつき、成果が出やすくなります。

もちろん、実力がついていくので、実力により成果も出すこともできちゃいますね。

もっと言うと、錯覚資産が大きければ、
それだけで、それなりの成果も出すことができます。
(例:成功者の本は大して面白くなくても、かなり売れる。)

錯覚資産があれば、正のループが回り、
社会的に成功しやすくなっていくのです。

結果、錯覚資産を持つ人と持たない人の差はどんどん開いていくのですね。

錯覚資産を作る方法

1 howto

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 を深く読んでみて、
錯覚資産を作る方法をピックアップしてみました。

錯覚資産を作る方法
  • 試行回数を増やす
  • 一つのことに突出して強くなる
  • 数字を意識する
  • できるだけ多くの人に自分を知ってもらう
  • 実力がなくても、露出を増やす
  • 一貫して偏ったストーリーを語る

順に見ていきます。

試行回数を増やす

実は、社会的な成功は、実力ではなく、運の要素が大きいです。

一般的に、成功・失敗を決める要因は
「運10%、実力90%」と認識されています。

しかし、ほとんどの社会人の場合、
成功・失敗を決める要因は、「運33%、錯覚資産33%、実力33%」といった
感じになるのです。

おそらくこの誤解は、
学校制度にあるのかと思います。

学生のうちは実力(学力)があればテストの点数が取れたので、
運の要素は少なく、
また、錯覚資産があるからといって
テストの点数が上がることはありませんでした。

しかし、
社会では受験勉強よりもはるかに不確実性が大きいので、
運や錯覚資産に結果が大きく左右されるのです。

では、どうすれば運をつかむことができるのかというと、
単純に試行回数を増やすしかありません。

「社会的な成功は、実力ではなく、運の要素が大きい」ことを理解し、
実力を磨くのではなく、どんどんと試行していき、
チャンスをつかんでいくことが近道なのです。

一つのことに突出して強くなる

錯覚資産を作るためには、
「一つのことに突出して強くなる」という戦略が有効です。

一つのことに突出していると、
全体的に優れていると錯覚させやすくなるのです。
この効果のことを「ハロー効果」と呼びます。

「ハロー効果」の「ハロー」とは、あいさつのことではなく、後光のこと。
なにか一点が優れていると、後光がさして、何もかもが優れて見えちゃうような錯覚、というわけだ。
 
 引用:『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 54ページ

一つのスキルが優れているのであれば、
その人の考え方や、
人間性も優れて見えてしまうのです。

つまり、平均的にスキルを伸ばすよりも、
一つのことに特化する戦略の方が、
錯覚資産を作りやすいと言えるでしょう。

数字を意識する


ハロー効果を生じさせるために意識したいのが、
「数字」です。

数字は印象に残りやすく、思い浮かびやすいので、
聞いた瞬間に、ハロー効果を発生させるのです。

例えば、

・ 半期で1.5億円売り上げました
・ クラウドファンディングで5千万を獲得しました
・ 300万人のアクティブユーザーがいるサービスのサーバーを運用していました

引用:『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 93ページ

数字をつけると、
「なんかこの人すごい!」
とより強く感じませんか?

ですので、強いハロー効果を得るために、
数字のアウトプットを意識しましょう。

また、
少し努力をすれば具体的な数字が作れそうな仕事は大チャンスです。
積極的に受けましょう。

できるだけ多くの人に自分を知ってもらう

あなたがどういう人間なのか、
どういう仕事をしている(していきたい)のか、
できるだけ多くの人に知ってもらうようにしましょう。

ありきたりの言葉で言うと、
「人脈を広げる」という言葉になります。

人間の脳は結論を急ぐため、
思い浮かびやすいものだけを思い浮かべて判断し、
思い浮かばないものは無視します。

そのため、
あなたと直近で会話した人が
「仕事をやってくれる人を探す」という状況になった時、
仮にあなたがスキル不足だとしても、
直近で会話したあなたのことを思い浮かべる可能性が
高くなります。

つまり、
できるだけ多くの人に自分を知ってもらうことで、
チャンスが降ってくることが増えるのです。

冷静に考えれば、
あなたよりももっと適任者がいたとしても、
脳は、結論を急ぐという特性があるため、
冷静に考えるという面倒なことをしないのです。

ですので、

  • Twitterやブログで情報発信をする
  • 勉強会などに出かける
といった行動をして、
できるだけあなたの露出を増やしましょう。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』著者のふろむださんの場合、
最初は「エンジニア同士の勉強会」に参加するという、
誰でもできる、極めてささやかなアクションからはじめたそうです。
そして、色々交流しているうちに、
他のエンジニアから雑誌記事を書く仕事を回してもらったとのこと。
それをきっかけに、
いろんな雑誌から芋づる式に雑誌記事の依頼が来るようになったそうですよ!

実力がなくても、露出を増やす

できるだけ多くの人に知ってもらうことが重要であると
前項で書きました。

ここで注意したいのが、
「実力がない状態でも、露出を増やす」ことです。

実力の大きい人の場合、少し自分を宣伝するだけで引く手あまたになるから、自尊心が満たされる。
しかし、実力が小さい人の場合、自分を知ってもらう努力をしても、軽くあしらわれたり、見下されたりとさんざんなことになり、嫌になってしまう。
だから、まだ実力があまりないうちは、「PVを増やすのは、もっと実力をつけてからにしよう」と、コツコツとスキルアップばかりをしてしまう人が多い。

引用:『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 224ページ

ここのPVは、
Webマーケティング業界で言う PageViewのこと。
Webページを見てもらった回数を表す数値です。
「露出」と言い換えても良いと思います。

著者のふろむださんは

「コツコツと一人でスキルアップするよりも、
スキルアップしやすい環境を手に入れることに時間を投資した方が、
投資効率がいい。」

と述べています。

PVの絶対数を増やさなければ、
なかなかいい環境にありつけないのです。

あなたの周りにも
「実力が低いくせに、周囲に自分を売り込み、
いつの間にか実力も人脈も高くなっていた」

なんて言う人はいませんか?

そのような人は、
実力が低くても露出を増やした結果、
無理矢理チャンスをもぎ取り、
実績を作って錯覚資産を手にいれたのかもしれませんね。

実力がついてから露出を増やしていこう、
なんて悠長なことを言わず、
積極的に露出して自分をアピールして行きましょう。

一貫して偏ったストーリーを語る

意見を主張するときは、
どちらかの立場に立ちましょう。

人間の脳は一貫性を好みます。

そのため人間は「一貫して偏った物語」に
説得力と魅力を感じてしまうのです。

現実はなんとも矛盾だらけで、退屈で、面白くないものなんだ。
<中略>
しかし、真実を語れば語るほど、あなたの言葉は勢いを失い、魅力を失い、錯覚資産はあなたから遠のいていく。
大きな錯覚資産を手にいれたいなら、「一貫して偏ったストーリー」を語らなければならない。
バランスの取れた正しい主張などに、人は魅力を感じない。それでは、人は動かせない。
「シンプルでわかりやすいこと」を、それが真実であるかのように言い切ってしまえ。
本当は断定できないことを、断定してしまえ。

引用:『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 269〜270ページ

「あなたの話が面白い!」と感じてもらえたのであれば、
その話は多くの味方を魅了し、
ハロー効果を生み出し、
錯覚資産となります。

多くの人を味方につけるためには、
一貫して偏ったストーリーを語る必要があるのです。

一貫して偏ったストーリーはあくまでも外向けであることを意識する
ただし、一貫して偏ったストーリーは、
結局は間違っているとも言えます。

対立する意見の、
どちらかが100%正しいと言うことは少ないのです。

そのため、
主張するときは、
「一貫して偏ったストーリー」を語り、
自分の人生の選択をするときは、
徹底的に「正しい判断」をすることにこだわる。

そんな対処が必要です。

決して、一貫して偏ったストーリーを語っているうちに、自分でもそれを信じ込んでしまい、人生の判断を謝ってはいけません。

錯覚資産を作るために、いますぐやめるべきこと

1 fukidashi neko

錯覚資産を作るための障害となる思考のクセをまとめました。
思い当たる思考のクセがないか、チェックしてみてくださいね。

自分には、本当に才能があるのか?と悩むことに時間を使うことをやめる

自分に才能があるのかどうか、悩んでしまう気持ちはわかります。

私もそうでして、自己分析にかなり時間を費やしてしまっています。
もちろん、ある程度の分析は必要だと思いますが、
悶々と考えるのはやめましょう。

自己分析は、ストレングスファインダーで十分かなと思います。

成功・失敗を決める要因は、「運33%、錯覚資産33%、実力33%」です。
才能は実力の一部と考えると、才能の有無は成功するかどうかの大きな要因ではないと言えます。

才能があるのか?と悩む時間があったら、
行動を起こして試行回数を増やしましょう。

悩んだ時に安易に現状維持を選択することをやめる

恐ろしいことに、人間は、判断が困難なとき、自分で思考するのを放棄して、無意識のうちに、デフォルト値を選んでしまうことが多いのだ。
<中略>
たとえば、「今のままA社にい続けるか、B社に転職するか、C社に転職するか」という選択は、複雑な要素が絡み合っているうえに、不確定性も大きく、判断が難しい。
だから、そういう場合、人間は、ベストな選択肢ではなく、単にデフォルト値である「転職せずにA社に居続ける」という選択肢を選んでしまう。

引用:『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 169ページ

私たちは何かを直感で選択する場合、
現状維持のほうがいいと錯覚してしまうのです。

ですので、
人間の直感が現状維持を選択しやすいことを意識して、
現状維持と、それ以外の選択肢を冷静に吟味し、
論理的に粘り強く考える必要があります。

現状維持と選択肢Aと選択肢Bが
どれも同じくらい良さそうに見えたのなら、
現状維持を選択肢から外してしまう方が、
成功確率は高くなる可能性すらあります。

現状維持を選択しそうになったら、
論理的に考え抜いての選択なのか、
今一度振り返って考えてみましょう。

プラスの価値を自分の脳内で否定することをやめる

1 cube

現実世界でプラスの価値がある属性を脳内で否定している人は、
ちょっと注意が必要です。

例えば
『ブサイクな人が「見た目じゃなくて中身が大切だ」と思っている』ケース。

見た目が良いのはプラスな価値です。

しかし、
「自分はブサイクだからイケメンにはなれない」と思い込んでいる場合、
脳は「見た目は大切だけど、自分はそうなれない」という矛盾に耐えられず、
脳内で「見た目より中身が大事だ」と置き換えてしまうのです。

すると、
ブサイクな人は外見を磨こうとしなくなり、
外見を改善しようという気持ちをますます失っていくという
悪循環にハマってしまうのです。

この悪循環を防ぐためには、
自分の認識ではなく現実を変えるように意識する必要があります。

脳内で、「外見よりも中身が大切」と見た目の重要性を落とすのではなく、
「外見には価値があるから、肌を綺麗にしよう!メガネをおしゃれにしよう!」
といったように、現実を変えていくことが必要です。

まとめ

1 joushou

最後に、記事の内容をまとめます。

錯覚資産とは?
  • 錯覚資産とは、「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」のこと。
  • 錯覚資産は脳みその「一貫性、原因、結論」の3つを過剰に求める傾向によって作られる。
  • 錯覚資産を利用する人間と利用しない人間の差はどんどん開く。

脳みその「一貫性、原因、結論」の3つを過剰に求める傾向には注意しましょう。
これを意識するだけで、
自分の思考の錯覚に気づくことができますし、
他人の思考の錯覚を利用して、
自分に有利に物事を進めることもできるかもしれません。

錯覚資産を作るには?
  • 試行回数を増やす。
  • 一つのことに突出して強くなる。
  • 数字を意識する。
  • できるだけ多くの人に自分を知ってもらう。
  • 実力がなくても、露出を増やす。
  • 一貫して偏ったストーリーを語る。

最も重要なのは「社会的な成功は、実力ではなく、運の要素が大きいこと」です。
そして、試行回数を増やしていく意識を持ちましょう。

この感覚がしっくり来ない方は、
ぜひ人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
読んでみてください。

本記事では書けなかった、
なぜ「実力がある人が社会的に成功する」と世間で誤解されているのか、
著者のふろむださんが心理学の視点から解説してくれています。

錯覚資産を作るために、いますぐやめるべきこと
  • 自分には、本当に才能があるのか?と悩むことに時間を使うことをやめる。
  • 悩んだ時に安易に現状維持を選択することをやめる。
  • プラスの価値を自分の脳内で否定することをやめる。

悩むなら、その時間を試行回数を増やすことに使いましょう。
そして、現実世界の価値を否定せず、自分を常に高めていきましょう。

以上になります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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