こんにちは、Rio(@Rio_reach)です。
2017年、私は息子を緊急帝王切開で出産しました。
ずっと逆子だったことを除けば、ずっと順調だった私の妊娠ですが、
予定日1ヶ月前のある日、息子の命に危険がせまりました。
無事に生まれてきてくれた時は、本当に安心しました。
本記事ではこの時の体験について、
記録しておきたいと思い、まとめました。
また、私は自身が緊急帝王切開になってしまったことによって、
自分を責めてしまっていました。
そんなことを悶々と考えてしまっていました。
本記事では、そんな私を励まし、明るく声をかけてくれた助産師さんの言葉や
友人の言葉も記録させていただきました。
ですので、
緊急帝王切開になって落ち込んでいるママに、
- なんて声をかけて元気を出してもらったら良いのか?
- そもそもなんで落ち込んでいるのかわからない。どうして?
そんな悩みを持っている方にも本記事は参考になると思います。
ぜひ、このまま読み進めてみてくださいね。
パッと読むための目次
それは、出産予定日1ヶ月前の検診の時に起こった
仕事も産休に入った、出産1ヶ月前。
私の行っていた産院では
出産1ヶ月前にNST(ノン・ストレス・テスト)を受診することになっていました。
その日、私はNSTを受けに、妊婦検診を受診していました。
ノンストレステストは、お腹にいる赤ちゃんが子宮のなかで健康な状態であるか、
ママの子宮収縮があるときに苦しそうな反応をしていないかなど、
状態が良好であることを確認する目的で行われます。
ノンストレステストのように胎児の心拍のパターンを調べる検査は、
お腹の赤ちゃんが低酸素状態にないことを確認するのに有力な検査方法だと考えられています。
出典:こそだてハック
あれよあれよといううちに手術へ
NSTを受けている最中に、
看護師さんに声をかけられ、分娩室に移動しました。
今考えると、分娩室に移動、というのはかなりおかしいのですよね。
しかしその時の私は、まさかその日に産むことになるなんて微塵も思っていなかったので、
分娩室に移動、と聞いても場所が足りないのかな〜くらいにしか考えていませんでした。
当日の予行練習みたいでラッキー!
なんてのんきに思っていました。
分娩室で引き続きNSTの機械を体につけ、
ぼーっとしながら赤ちゃんの胎動と鼓動を聞いていました。
鼓動は大きくなったり、小さくなったり。
鼓動が小さくなるのは気になったけれども、
赤ちゃんが頻繁に移動しているからなのかなーなんてのんきに考えていたその時。
医師と看護師軍団がぞろぞろと分娩室に入室してきました。
突然の医師軍団の登場に驚く私に、
もうね。ビックリです。驚きと不安で軽く涙も出てきました。
それまでの経過は問題なしで体重も順調に増えていた。
心配だった逆子も解消した。
それなのに、まさか赤ちゃんがそんな事態になっているなんて、
夢にも思っていませんでした。
帝王切開前の準備
そこからは、医師軍団は手馴れたもので、
とっても手際よく、早かったです。
そう言われて、私は服を脱がされはじめました。
帝王切開って、全裸なんですね。
でも恥ずかしいなんて言ってられない
(言える空気でもない、なんてったって息子の命がかかっている)。
服を脱いでいる途中、
と言われました。
やっぱり、出産ともなると旦那のOKがもらえていることが必要らしいです。
そのため、その場で旦那に電話しました。
旦那はちょうど移動中だったようで、
奇跡的にすぐに電話に出てくれました。
震える声で、私は言いました。
立ち会い出産をするかもまだ決めていなかった私たちでしたが、
旦那が向かってくれることになりました。
本音を言えばですね。
「多分・・・来た方がいいと思う。」ではなく、
って言いたかったです。
もっと言うと、
「お、俺も行った方がいいのか?」
ではなく、
って言ってほしかったです。
旦那がいたからって、旦那にできることなんて何一つないことは、
旦那も私も理解しています。
でも、それでも、旦那がいる、来てくれる、ってことはとっても大きな励ましになります。
けど、私はそんな気持ちを素直に言えず、
「多分・・・来た方がいいと思う。」と言うのが精一杯でした。
旦那と電話でそんなやりとりをしている最中も、
手術承諾書にサイン、血圧測定器の装着。
下半身はなすがままにズボンを脱がされ、
剃毛(アンダーヘアを剃ること)され、
足には血栓防止のキツイ靴下を履かせられ、
膣に尿のカテーテルが入れられました。
このような感じで複数人の看護師の手際の良い手腕により、
あれよあれよと手術の準備が進められていきました。
そんな手際のよい手術準備でしたが、
唯一待ちとなったのは、私のコンタクト液の準備です。
私はコンタクト装着者。
コンタクトは手術前にとった方が良いとのことで、
コンタクトを取る容器をわざわざ看護師さんが探しに行ってくれました。
ただ、医師はせっかちで、早く手術を始めたかったようで、
と何度も言っていましたね。
そうこうしているうちに、旦那が到着。
旦那は手術前に到着することができたため、
少しだけ会話することができました。
たったそれだけの旦那とのやりとりでした。
でも、それがすごく励みになりました。
だって…もしかしたら私、
最悪、手術が失敗なんてしちゃった場合、
もう旦那に会えなくなるかもしれないじゃないですか。
最後になるかもしれない時に、一目会えた。
それだけだけで勇気をもらえたし、覚悟もできました。
出産は、本当に命がけなのです。
気持ち悪さと貧血で辛かった帝王切開手術
帝王切開は部分麻酔でした。
背中にチクっと麻酔をされます。
注射をする際に、
と念を押されます。
麻酔が効いたかどうかは、
つねったり、冷たい物をお腹に当てられたりすることで、確認します。
感覚がなくなったら、いよいよ帝王切開開始です。
帝王切開って、
手術中は麻酔が効いているから痛くないのだとばかり思っていました。
でも、
私の場合、麻酔の効きが足りなかったのか左側だけなんかちょっと痛い。
それに腹をグイグイ押されたりする感覚が気持ち悪い。
そして切られたお腹から出血ももちろんしているので、
脳が貧血時のようにクラクラとしてきました。
※もともと、貧血もちです。
励まし役の看護師さんでしょうか?
近くで声をかけてくれていました。
麻酔が効いているものの、
お腹がいじられている気持ち悪さと貧血で、
意識は飛びそうでした。
本当に辛かったです。
看護師さんに励ましてもらえなかったら、
もっと辛い出産になっていたかもしれません。
そうして、息子は誕生した
そうして気持ち悪さや貧血に耐えて、15分くらいたったころ。
もともと、手術が始まったらすぐに赤ちゃん出てきますよ、
と言われていましたが、本当にすぐでした。
必死な泣き声が聞こえてきました。
全然かわいくない泣き声。
だけど、のちになんどもその瞬間を思い出して、
その声の愛おしさに涙が出てきてしまう、
そんな泣き声。
旦那は、手術室前の廊下で、その産声を聞きました。
ちなみに旦那も、まさかこんなに早く出てくると思っていなかったそうで、
この産声は別の子供のだろう、と思っていたそうです。
看護師さんが私に赤ちゃんを見せてくれました。
赤ちゃんを見た私は、
とだけ、思いました。
ほんの数時間のうちにいろいろとあり、心身が疲れていたのか
そんな冷静な気持ちしか思えませんでした。
赤ちゃんが出てきたので、すぐに手術は終わるかと思いきや、
赤ちゃんが出てくる前の処置以上に、
その後の処置は時間かかりました。
1時間くらいしていたかもしれません。
そうして、身長49cm、体重2650gの息子が誕生したのです。
急な手術だったので病室が空いておらず、
急遽授乳室が私の病室になりました。
麻酔が効いているので動けない私に代わり、
旦那が新生児室のガラス越しに息子の写真や動画を撮影して見せてくれました。
しばらく動けない状態だったので、
この写真や動画を見ることができるのが、
とっても嬉しかったです。
次の妊娠もして大丈夫なのだろうか…不安を吹き飛ばしてくれた助産師さんの言葉
そんなこんなでなんとか乗り切った私の緊急帝王切開。
緊急帝王切開をやり終えた私が感じたのは、
不安と自責が入り混じった気持ちでした。
というのも、
緊急帝王切開になった原因は「不明」です。
少し落ち着いてから、
お腹の中で苦しがっていた我が子を思うと、すごく胸が苦しく、
自分を責める気持ちになってしまったのです。
もっときちんと栄養をとっていれば、ちゃんと産んであげられたのかな?
自分の生活のちょっとダメなところを思い出しては、
自分を責める気持ちが次から次へと湧いてきます。
そして、一番気になったことは、
「2人目もこうなってしまうのかな?妊娠したとしても、また子供を苦しめてしまうのかな?」ということでした。
特に2人目を作るかどうかは決めていないけれども、
2人目の子供も苦しめてしまうのであれば、
私は命をもう作ってはいけないのではないか…?
そんな風に思いました。
私は、助産師さんにそんな不安な気持ちを打ち明けました。
安心して下さいね。
その言葉を聞いて、私はすごく心が軽くなりました。
きちんと答えてくれた助産師さんにとっても感謝しています。
帝王切開になってしまい、自分を責めていた私が嬉しかった友人たちの言葉
もし、あなたが緊急帝王切開になって落ち込んでいるママのそばにいるのであれば、
明るい言葉をママにかけてあげてください。
私は、緊急帝王切開になってしまったことで、自分を責めてしまっていました。
でもそんな私に、
友人たちは、一緒に暗くなるのではなく、
明るく前向きな言葉をかけてくれました。
看護師さんも、
と、冗談めかして明るく言ってくれ、気分が明るくなりました。
起きてしまったことは誰の責任でもありません。
だからそれよりも、前向きな言葉をかけて、
新米のママを笑わせてあげてください。
最後に 身体の傷よりも自分を責めてしまうことの方が辛かった
帝王切開で一番辛いことは、身体の傷ではないと思います。
周囲が支えてくれない、自分を責めてしまうことが一番辛いのです。
私は、旦那や友人、看護師さんの一言一言にすごく励まされました。
看護師さんに2人目も大丈夫ですよ、と言ってもらえたことはすごく心強いです。
ですので、もし周囲の方に緊急帝王切開になってしまった方がいらっしゃれば、
暖かい言葉で、明るく支えてあげてほしいと思います。
私の体験記が、少しでもあなたの参考になれば嬉しいです。
息子をお腹の中で苦しめてしまって申し訳ない…